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2016年 生活経営学部会夏期セミナーのご案内

生活経営学部会では、下記のとおり、夏期セミナーを開催いたします。是非、下記日程をご予定下さい。
多くの方のご参加をお待ちしております。

【テーマ】

生活経営学の理論と方法による生活支援現場への貢献

【日時】

2016年8月25日(木)・26日(金)

【場所】

お茶の水女子大学

【スケジュール】

第1日目/ 8月25日(木)
11:30~12:30 新旧役員会 <本館第6講義室(209)>
12:30~13:00 受   付 <本館306前 廊下>
13:00~14:30 自由論題報告<本館306>
① 限界集落後期高齢女性の生活実態
―高知県仁淀川町T地域の後期高齢女性を事例に―
武村由美(放送大学大学院)
②介護者のワークライフバランスにおける葛藤
大風薫( お茶の水女子大学リサーチフェロー)
③女性教員のキャリア形成における出産・子育ての影響
佐藤裕紀子(茨城大学教育学部)
(休 憩)
15:00~16:00 生活経営学部会総会<本館306> 
16:00~17:00 若手の会 <本館306>

 

第2日目/8月26日(金)<一般公開>
09:30~10:00 受付 <本館306前 廊下> 
10:00~10:05 開会挨拶 生活経営学部会部会長 工藤 由貴子(横浜国立大学)
10:05~10:20 趣旨説明            伊藤 純(昭和女子大学)
10:20~11:50 講演
生活困窮者自立支援制度における家計相談支援員養成の現状と課題
行岡みち子 氏
(一般社団法人生活困窮者自立支援全国ネットワーク事務局長)
12:00~13:00 昼休み
13:00~14:40 ワークショップ
14:40~14:50 休憩
14:50~16:20 各グループからの発表
16:20~17:00 全体での意見交換
閉会の辞

【本件問い合わせ先】

生活経営学部会事務局 (e-mail : jshe-frm@jshe-frm.jp)

公開講演会テーマの趣旨

生活支援という概念・手法の研究が進み、各方面で「生活支援」を冠したサービスが提供されている。昨年のセミナーでは、「生活支援」サービスが制度的裏付けをもって展開されている社会福祉領域における生活支援の対象と方法を確認するとともに、韓国の「健康家庭基本法」制定後10年間の動向の紹介から、「健康家庭士」の資格と支援対象等についての理解を深めた。また、社会的排除論や時間貧困等の観点から生活経営学における生活支援の対象と方法を明らかにすることを試みた。

その中で改めて、生活経営学における生活支援の対象は、衣食住、生活時間、人間関係を含む労働のありかたなど包括的な生活の実態そのものであり、方法は一人ひとりが家庭内の機能と社会的な家庭外の機能の双方を視野に入れ、自律的に生活を営むことの支援であることが確認された。

いま、行政やNPO等の求めに応じて、あるいは主体的に、個々の研究者(個人・グループ)による生活支援の現場における積極的な貢献が展開されている。子育て家庭、障害児者家庭、自立困難な状態に置かれている若者、無縁社会で支援の手が行き届かない中高年者、介護や生活困窮の問題などの生活問題は深刻化しており、生命・生活・人生の各段階で生活経営学の更なる貢献が求められている。
このような問題意識に立ち、本セミナーでは生活経営学における生活支援の理論と方法をもって、部会としてのより具体的な社会貢献の方途を、全国の部会員の叡智を集め考えていきたい。

2015年 生活経営学部会夏期セミナーのご案内

生活経営学部会では、下記のとおり、夏期セミナーを開催いたします。是非、下記日程をご予定下さい。
多くの方のご参加をお待ちしております。

【日時】

2015年8月26日(水)・27日(木)

【場所】

昭和女子大学(大学1号館7階7L32教室)

【スケジュール】

第1日目 8月26日(水)
11:30~13:00 新旧役員会
13:00~15:00 自由論題報告
15:00~16:00 生活経営学部会総会
16:00~17:00 若手の会

 

第2日目 8月27日(木) <一般公開>
公開講演会&シンポジウム

【テーマ】

生活経営学における生活支援の対象と方法を問う
10:00~10:10 趣旨説明
10:10~11:40 基調講演 山田知子氏(放送大学)
「生活問題の創出過程と当事者中心の生活支援」
13:00~15:50 シンポジウム
講演①「生活の社会化から社会的排除までの過程に注目した生活支援の可能性」
姉歯 暁 氏(駒澤大学)
講演②「生活時間からのアプローチによる生活支援の可能性」
大竹 美登利 氏(東京学芸大学 )
講演③「韓国における生活支援の実践―Healthy Family-Support Center の経験から―」
HEE-KEUM CHO 氏(Daegu University)
15:50~17:00 総括討論

【本件問い合わせ先】

生活経営学部会事務局 (e-mail : jshe-frm@jshe-frm.jp)

公開講演会テーマの趣旨

昨年度のセミナーでは、生活を総合的に捉え分析するというこれまでの生活経営学における学問的蓄積から一歩踏み出して、「生活支援職」という具体的な実践場面を想定し、その意義や実現可能性について議論した。また、多重債務や家族介護等の生活困難や生きづらさを抱える人への総合的な生活支援のありかたについて、実践事例をもとに検討した。

経済・社会環境の変化によって生活基盤は揺らぎ、貧困・格差、社会的孤立、社会的排除、虐待などの様々な生活困難が生じている。このような情勢の下で、総合的な生活支援を行う際に重要なことは、雇用・労働環境、社会保障、地域福祉といった生活の外部的条件へのはたらきかけだけではなく、家計、家事労働、家族内人間関係の調整などといった生活の内部的条件について、生活者自身が主体的に選択し整備していけるように力づけ、はたらきかけることである。

このような認識に到達した一方で、生活支援という概念あるいは手法が生活経営学独自のものではないという課題も提示された。社会福祉学や介護福祉学等でも生活支援という概念・手法が研究あるいは実践されている。そこで、今回のセミナーでは、他領域における生活支援の理論と方法の到達点を確認し、生活経営学における生活支援の独自性、理論と方法の深化をはかるとともに、他国での生活支援職の実践事例等から、生活経営学における生活支援の対象と方法のありかたを議論していきたい。

2014年夏期セミナー

【日時】

2014年8月27日(水)・28日(木)

【場所】

東京家政学院大学 千代田三番町キャンパス

【スケジュール】

第1日目 8月27日(水)
11:30~13:00 新旧役員会
13:00~15:00 自由論題報告
15:00~16:00 生活経営学部会総会
16:00~17:00 若手の会

 

第2日目 8月28日(木)
公開講演会&シンポジウム

【テーマ】

総合的な生活理解と生活支援
10:00~10:10 趣旨説明
10:10~11:40 問題提起講演 赤塚朋子氏(宇都宮大学)
「今なぜ生活支援職が必要か」(仮題) 
13:00~16:30 シンポジウム
講演① 介護者サポートにおける生活理解と生活支援
牧野 史子氏(NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン 理事長)
講演② パーソナルサポートにおける生活理解と生活支援
藤澤 俊樹氏(NPO法人いわて生活者サポートセンター 事務局長)
コメント
松村 祥子氏(放送大学)
総括討論

【参加費】

部会員、非部会員:3000円
学生:1000円
公開講演会・シンポジウム一般参加者(部会員以外):無料((一社)日本家政学会活動助成を受けています))

【本件問い合わせ先】

生活経営学部会事務局 (e-mail : jshe-frm(アットマーク)jshe-frm.jp)

公開講演会テーマの趣旨

不安定な雇用・就業、貧困、社会的孤立などの生活困難は社会的に解決の必要な問題と認識され、生活経営学部会の近年のセミナーにおいてもテーマの中に据えられてきた。また、生活の実態をとらえるため、部会員により実施された調査・分析や既存調査を用いた分析の結果も報告されている。昨年度のセミナーでは、改めて生活の実態のとらえ方をテーマに、生活の背景状況を含む生活実態の把握方法としてケイパビリティ・アプローチを取り上げた。生活に不可欠と考えられる機能のリストを参加者合意の下で完成させるまでには至らなかったが、検討する中で、理論と実際の生活をつなぐ領域において「生活」の理論化と理論化したことを実際の生活の場で活用できるようにする実践の必要性が改めて確認された。

今年のセミナーでは、生活支援職という具体的な実践場面を想定し、総合的な生活理解とは何か、それを踏まえた生活支援のあり方を検討したい。困難が生じた場合の解決の一方策として相談が利用されることがある。相談内容は生活の困難な状況を示し、困難な状況を取り除く助言や支援が行われる。相談内容によっては、対症療法的な解決ではなく生活の背景事情を含めた生活理解に基づく解決策の検討が必要となる。実際に相談者の生活を総合的にとらえつつ、支援している方々から話をうかがい、生活を取り巻く環境の複雑化・高度化、問題解決能力の低下等々生活問題の原因を探るとともに、「総合的な生活理解」とは何か、具体的にどのように可能かを考えるところから、問題状況への対応、問題を生じさせない生活支援のあり方について検討したい。


2013年夏期セミナー

【日時】

2013年8月27日(火)・28日(水)

【場所】

日本女子大学目白キャンパス

【スケジュール】

第1日目 8月27日(火)
11:30~13:00 新旧役員会
13:00~15:00 自由論題報告
15:00~16:00 若手の会・研究報告
16:00~17:00 生活経営学部会総会

 

第2日目 8月28日(水)
公開講演会&ワークショップ
テーマ:生活経営学におけるケイパビリティ・アプローチ‐生活主体が生活経営力を高めるために‐
10:00~10:10 趣旨説明
10:10~11:40 基調講演 石田好江氏(愛知淑徳大学)
「生活経営学におけるケイパビリティ・アプローチの可能性」(仮題)  13:00~16:00 ワークショップ ‐生活に不可欠な「機能」、生活行動・活動を考える‐
グループごとのワークショップ
グループ話し合いの発表
16:00~17:00 総括討論

【テーマ】

不安定な雇用・就業、拡大する貧困、社会的孤立など生活の困難状況は以前にも増して深刻化している。生活経営学では、様々な資源を活用し生活主体が望む生活をいかに実現できるかを追究し、これまでの部会セミナーにおいて、生活困難な状況を生じさせないため、あるいは現在困難を抱える人たちに必要とされる支援や政策の検討とともに、生活主体が生活経営力を高める必要性を確認し、方策を提起してきた。アマルティア・センによるケイパビリティ・アプローチでは、所有する金銭や財ではなく、達成しうる「機能」*により生活をとらえ、選択可能な「機能」の集合であるケイパビリティ**により個人や社会の状況を評価し、問題をとらえる。ケイパビリティの実現は「本人が価値をおく理由のある生を生きられること」であり、生活経営の目指すところと重なっている。

今回のセミナーでは、生活の背景状況を含む生活実態把握の方法としてケイパビリティ・アプローチを取り上げ、具体的な把握方法を検討したい。コーリン・ウィリアムズらはイギリスで日常的に繰り返し行われると考えられる44の家事活動を取り上げ、個々人のケイパビリティの状況とその背景、社会的課題を捉えようとした。現在の日本において、生活を成り立たせている「機能」、具体的な生活行動・活動はどのように設定されうるだろうか。ケイパビリティ・アプローチではケイパビリティの構成要素とその実現状況から問題や必要な対策を考えることになるが、今回はまず、家事活動に限定せず生活を構成する「機能」について具体化するワークショップを行い、その内容とともに方法自体について討議を行いたい。

2日目の午後のワークショップは、セミナーご出席の皆様にご参加いただく予定です。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。

* 「機能」:ある状態になったり(being)、何かをすること(doing)。「適切な栄養をとっている」のような基本的なものから「幸福である」のような複雑なものまで様々である。福祉(生活の質)の構成要素。
**ケイパビリティ:「様々なタイプの生活を送る」という個人の自由を反映した「機能」のベクトルの集合

2013年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

不安定な雇用・就業、拡大する貧困、社会的孤立など生活の困難状況は以前にも増して深刻化している。生活経営学では、様々な資源を活用し生活主体が望む生活をいかに実現できるかを追究し、これまでの部会セミナーにおいて、生活困難な状況を生じさせないため、あるいは現在困難を抱える人たちに必要とされる支援や政策の検討とともに、生活主体が生活経営力を高める必要性を確認し、方策を提起してきた。アマルティア・センによるケイパビリティ・アプローチでは、所有する金銭や財ではなく、達成しうる「機能」*により生活をとらえ、選択可能な「機能」の集合であるケイパビリティ**により個人や社会の状況を評価し、問題をとらえる。ケイパビリティの実現は「本人が価値をおく理由のある生を生きられること」であり、生活経営の目指すところと重なっている。

今回のセミナーでは、生活の背景状況を含む生活実態把握の方法としてケイパビリティ・アプローチを取り上げ、具体的な把握方法を検討したい。コーリン・ウィリアムズらはイギリスで日常的に繰り返し行われると考えられる44の家事活動を取り上げ、個々人のケイパビリティの状況とその背景、社会的課題を捉えようとした。現在の日本において、生活を成り立たせている「機能」、具体的な生活行動・活動はどのように設定されうるだろうか。ケイパビリティ・アプローチではケイパビリティの構成要素とその実現状況から問題や必要な対策を考えることになるが、今回はまず、家事活動に限定せず生活を構成する「機能」について具体化するワークショップを行い、その内容とともに方法自体について討議を行いたい。

2日目の午後のワークショップは、セミナーご出席の皆様にご参加いただく予定です。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。

* 「機能」:ある状態になったり(being)、何かをすること(doing)。「適切な栄養をとっている」のような基本的なものから「幸福である」のような複雑なものまで様々である。福祉(生活の質)の構成要素。
**ケイパビリティ:「様々なタイプの生活を送る」という個人の自由を反映した「機能」のベクトルの集合


2012年夏期セミナー

【日時】

2012年8月28日(火)・29日(水)

【場所】

お茶の水女子大学 本館3階306教室(東京都文京区大塚2-1-1)

【スケジュール】

第1日目/8月28日(火)
11:30~12:30 新旧役員会(本館2階209教室)
12:30~ 受付
13:00~15:00 自由論題報告
15:00~15:30 若手の会調査研究報告
15:30~15:40 休憩
15:40~16:30 生活経営学部会総会
16:30~17:00 若手の会

 

第2日目/8月29日(水)公開シンポジウム

【テーマ】

生活保障の新しいデザインと市民参画‐持続可能な社会に向けた生活経営学からの提案‐
9:30 ~ 受付
10:00~10:10 趣旨説明
10:10~12:00 基調講演 宮本みち子氏(放送大学)
無縁社会を超えるつながりの生活保障
(12:00~13:00 昼食 休憩)
13:00~15:40 報告と討論
1.朝比奈ミカ氏(千葉県中核地域生活支援センター「がじゅまる」所長)
孤立した人への生活支援の実践と地域づくりの課題
2.田端八重子氏(もりおか女性センター  センター長)
震災からの復興を目指す地域の生活支援の取り組み
―震災以前の女性支援を活かして―
3.堀越栄子氏(日本女子大学)
生活経営学の視点からみた生活支援活動の方向性
15:40~16:00 休憩
16:00~17:00 総括討論

2012年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

昨年の東日本大震災の経験は、私たちに現代の生活様式の抜本的な見直しを迫るものでした。特に原発の安全神話が覆され、制御不可能なエネルギーへの依存についての見直しが始まり、エネルギー消費を抑制する生活様式への指向が一層強まってきています。経済発展を至上の価値とする社会の下での過剰生産、過剰消費という循環はもはや人々の望む方向ではなく、今日目指される社会は、環境と調和しながら長期にわたって持続できる社会です。

そうした社会において、経済的側面においては、限られた資源と財源を、いかに公平・公正に、そしてこぼれ落ちる人がいないように効果的に配分するのか、さらには貨幣に還元できない地域の相互支援とネットワークをいかに創造するのかが課題でしょう。今日の生活資源消費の不均衡・不平等、さらに、格差や貧困、社会的排除や人々の孤立といった問題は、社会的に解決すべき喫緊の課題となっています。 今回のセミナーでは、公平・公正な分配、社会的包摂などを実現するための生活保障のあり方を学び、さらに、その実現に不可欠な市民参加型生活支援活動のあり方を実践から学び、市民参画による持続可能な社会づくりに向けた生活保障の新たなデザインを包括的・総合的に検討したいと思います。


2010年夏期セミナー

【日時・場所】

8月25日(水)(午後)横浜国立大学 大学会館 4F会館ホ-ル
26日(木)(午前)スタディツアーA・B 横浜JR根岸駅 スタート
スタディツアーC 横浜JR石川町駅 スタート
(午後)K2インターナショナル根岸セミナールーム

【スケジュール】

8月25日(水)第1日目  
横浜国立大学 大学会館 4F会館ホ-ル  11:30~13:00 生活経営学部会役員会
13:00~14:30 自由論題報告
「障害のある学齢期の子どもと主養育者の生活時間の相互関連」
遠藤理恵、平田道憲
「生活保護率に関する要因分析」
関根美貴

「格差社会に生きる若者の自立支援 ―学校教育における取り組みー」
坪内恭子、中山節子、藤田昌子
14:30~14:45 研究会報告 「生活経営と家庭科」研究会
14:45~15:00 休憩
15:10~15:10 趣旨説明 15:10~16:40 基調講演
「横浜市における少子・高齢社会の光と影 ―地域から築く新しい公共への道」
中川久美子(横浜市都市経営局政策課政策支援センター主任調査員) 16;40~16:55 スタディツアー説明 17:00~17:45 生活経営学部会総会 18:00~    40周年祝賀パーティ

 

8月26日(木)第2日目
9:30~12:30 スタディツアー A・B・C スタディツアーA
横浜JR根岸駅 スタート
若者の就労支援事業を行なう㈱K2インターナショナルの事業を知る スタディツアーB
横浜JR根岸駅 スタート
横浜根岸を中心に積極的に展開されている若者自立支援の実態を知る スタディツアーC
横浜JR石川町駅(中華街側) スタート
簡易宿泊所が並ぶ寿町での街づくりと総合的生活支援について知る
13:00~15:00 共通論題報告 K2インターナショナル根岸セミナールーム
(1)新しい共助のしくみ・しかけ作り K2が目指すユーストータルサポートとは
金森京子(K2インターナショナル代表)
(2)コトづくりからのまちづくり
岡部友彦(コトラボ合同会社代表)
(3)読み解き
宮本みち子(放送大学教授) 15:15~16:30 総括討論

【テーマ】

生活をつなげる 生活がつながる-生活者社会への扉を開く-

2010年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

生活が不安定な若者やニート・フリーターへの就労支援、一人暮らし高齢者の生活維持のためのケア、外国人へのサポート等々、現代社会においては従来型の生活支援の方法では対応できない生活課題が急増している。これらの課題への対応は、生命を尊重し、トータルな生活に対する理解と深い配慮のもとで生活を回復し蘇らせることによってはじめて可能となる。

このような社会的ニーズの増大は、公共的領域に対する生活経営の適用の必要性を喚起している。すなわち、個人や家族を超えたより社会的次元で課題に取り組み、もともと生活が大事にしてきたものを再認識し、それを公共的領域に広げて新たな公共性をつくることに力を発揮する生活経営力が求められている。そこでは、近代主義によって細分化されてきたもの(政策)が融合し、市民・NPO・行政それぞれの強みを活かした協働、新しい生活ガバナンスによるつながりの再構築が行われるはずである。

今回のセミナーでは、横浜市のインナーシティを事例として取り上げ、一定の空間的広がり、社会関係をもつ場において、行政、市民、NPO等が生活困難を乗り越えて生活を回復させるためにどのように動いているのか、分断された生活をつなぐために、どのような政策が展開されたのか、協働のためのしくみのダイナミズムがいかにつくられ、協働ができない部分はどこか等についてトータルに把握する。そこから、生活者の価値を生活の領域からひろげて公共的領域にも浸透させ、生活の自律性や安定性を高める新しい生活経営を提案する。


2009年夏期セミナー

【日時】

2009年8月25日(火)〔午後〕・26日(水)〔終日〕

【場所】

東京家政学院大学 千代田三番町キャンパス (〒102-8341 東京都千代田区三番町22番地)

【スケジュール】

8月25日(火)
11:30~13:00
生活経営学部会新旧役員会
13:00~ 受付
13:25~13:30 開会挨拶 生活経営学部会長 大竹美登利(東京学芸大学)
13:30~15:30 自由論題報告
①「高校生の経済的自立志向-お金の使い方と親子関係に着目して-」
葛西志保子(東京学芸大学大学院(院生))
②「住居喪失不安定就労者への居住の権利保障支援における主体形成」
三沢徳枝(創造学園大学ソーシャルワーク学部)
③「さまざまな生活協同組織にみる
生活経営の組織化 ―ネットワーキングの可能性(仮)」
島崎東子(旭川大学保健福祉学部)
④「韓国の新たなガバナンスが構築する家族支援システム」

李秀眞(日本学術振興会外国人特別研究員)、李基栄(ソウル大学)
15:30~15:40 休憩
15:40~16:40 生活経営学部会総会
17:00~ 家庭経済学部会役員会

 

8月26日(水)
9:20~ 受付
9:30~10:00 家庭経済学部会総会
10:00~10:10 趣旨説明
家庭経済学部会長 宮本みち子(放送大学)
10:10~12:00 基調講演
雇用不安定社会の階層と格差  白波瀬佐和子(東京大学)
12:00~13:00 休憩
13:00~14:00 特別報告
高校中退にみる家庭の貧困化の実態 青砥恭(関東学院大学(非))
14:00~15:30 共通論題報告
雇用不安、所得低下期における家計の現状
色川卓男(静岡大学)
格差社会における勤労者世帯と学校教育期の子どもの生活時間
中山節子(千葉大学)
生活をめぐる意識の現在
久木元真吾((財)家計経済研究所)
15:30~15:45 休憩
15:45~17:00 総括討論
司会 上村協子(東京家政学院大学) 久保桂子(千葉大学)
17:30~ 二部会合同役員会(常任委員会)

【テーマ】

雇用不安と所得低下のなかの生活基盤の形成
-総合的視野から育児・教育期の生活を分析する-

2009年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

1980年代に確立した生活モデルは、世帯主の安定した雇用と所得上昇の見込み、社会保障制度への信頼を前提条件としていた。そこでは「よりよい」生活の実現を信じ、長期生活設計を立て、計画的に生活するライフスタイルが広く普及した。 しかし、今日では、ドラスティックな経済社会変動と経済不況のなかで、いわゆる「中流層」においても、一定の生活水準を維持することが困難となり、持ち家の取得、子どもの教育、資産形成、老後の準備など、将来に対しての不安が広がっている。「中流層」としての生活モデルを満たせない世帯が増加していると同時に、年収200万円に満たない貧困世帯も増加している。 本セミナーでは、今日の経済変動の中で、どのような家庭で従来の生活モデルが崩れつつあるのかを問題とする。その際とくに、生計を維持することと子どもの教育との狭間で葛藤する子育て期の家庭に着目する。このライフステージにある家庭は、稼ぎ手である親の雇用不安・長時間労働、所得の低迷のなかでの教育費の上昇や負債の増加など、多くの生活課題を抱えている。そうした現実に焦点を当て、子育て期の親世代が直面している生活困難の実態を総合的に分析し、新しく形成すべき生活基盤のあり様を検討し、そのプロセスを探る。


2008年夏期セミナー

【日時】

2008年8月20日(水)・21日(木)

【場所】

日本女子大学 百年館低層棟505教室・504会議室

【スケジュール】

2008年8月20日(水)
10:10~12:30 生活経営学部会・家庭経済学部会合同ミニシンポジウム
12:40~13:40 新旧役員会
13:50~15:30 セミナー自由論題 
15:30~16:30 総会
16:40~18:00 研究会「生活経営と家庭科研究会」

 

2008年8月21日(木)
10:00~10:10 趣旨説明
10:10~12:00 基調講演「生活経営学視点が「生活の社会化」の新たな地平を拓く」
伊藤セツ(昭和女子大学)
12:00~13:00 若手の会
13:00~14:00 「瀬崎まちづくり市民会議の取り組み~住民の「できること」のネットワーク化~」
加藤さきえ氏(瀬崎まちづくり市民会議コミュニティ事業部長・
瀬崎コミュニティセ ンター館長)
<読み解き 堀越栄子(日本女子大学)>
14:00~15:00 「地域再生と若年就農者の意識変革~多古の農業を守るのはおれたちだ」
雨宮正子氏(いのちをはぐくむ学校給食全国研究会代表) 
<読み解き 姉歯 暁(駒澤大学)>
15:10~17:00 総括討論

【テーマ】

混迷する暮らしと生活経営の新しい戦略 ―「生活の社会化」を問い直す―

2008年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

生活経営学部会では、近年の社会変化とそれによって生じている生活課題を「社会的排除」「格差社会」というキーワードのもとに把握し、現代の生活経営の課題を検討してきた。グローバル化する社会、経済・雇用情勢の悪化等は相互に絡み合いながら生活の様々な局面に影響を及ぼし、その結果、社会的に排除される人は増加しており、社会的に包摂していく有効な道筋を模索する状態が続いている。経済・雇用・福祉・結婚と家族など、生活を秩序づけてきた社会構造が大きく変化するなかで、これまでの社会構造を前提とした生活の枠組み・社会保障・福祉の仕組みはもはや機能しえないことは明らかになっている。 このように生活を覆う複合的な困難性が人々の暮らしを混迷させている今日、この局面を脱し、新しい時代に向き合うには、これまでの延長線上にはない新しいビジョンのもとに、生活経営という立場でも新たな戦略を探る必要がある。これまでの社会的な制度・仕組みが基本枠組みとして想定してきたような「資源のある人が資源の困窮している人を助ける」という一方向の関係性では、社会的包摂アプローチは有効に機能し得ない。そこで、これまでの生活経営学が蓄積してきた「生活の社会化」論をふまえて、「多様な関係性のなかで」「限られた資源を活用しつつ」「足りないものを補い合い」「生活行為が自分のためだけでなく社会資源を形成し生活環境を豊かにする」ことによってつくられる生活システムの可能性に着目してみたい。今回のセミナーでは、まず基調講演で、これまで生活経営学が積み重ねてきた「生活の社会化」論の蓄積と課題を整理し、次に、生活を営む主体の自主性が尊重されながら、しかも、その営み自体が生活を取り巻く包括的な基盤をつくり社会資源の形成に寄与するような地域の先進事例を、その中心的な実践者から紹介していただき、さらに会員が、生活経営の仕組みやその先進性という視点からその事例を読み解き、新たな生活経営の戦略を提言する。


2007年夏期セミナー

【日時】

2007年8月21日(火)

【場所】

お茶の水女子大学 大学本館306 (東京都文京区大塚2-1-1)

【スケジュール】

2007年8月21日(火)
18:30~20:30 新旧役員会

 

2007年8月22日(水)
9:00 ~ 9:30 受付
9:30 ~10:20 総会
10:20~10:25 開会挨拶
生活経営学部会長 御船美智子(お茶の水女子大学)
10:25~10:30 趣旨説明
森 ます美(昭和女子大学)
10:30~12:00 基調講演
「社会政策の新しい動向と日本の"姿"」
埋橋孝文(同志社大学教授)
12:00~13:00 昼休み 若手の会
13:00~13:30 報告①勤労者世帯の家計格差
重川純子(埼玉大学)
13:30~14:00 報告②生活時間からみた低所得・貧困―もうひとつの見えない「格差」
石田好江(愛知淑徳大学) 
14:00~14:30 報告③福利厚生の現状と家計―「格差」の視点から
西久保浩二(山梨大学)  
14:30~14:40 休憩
14:40~16:10 総括討論
司会 森 ます美、大竹美登利
16:20~17:40 自由論題報告
① 高校家庭科におけるシティズンシップ教育-学習内容とその学習効果
○大本久美子(同志社女子大学・非)
守野美佐子(京都女子大学・非)
村上昌子(大阪府立長野高等学校)
② 生活時間調査からみるタイ農村部における夫妻のライフスタイル
○志水美智子(東大和市立第八小学校)
大竹美登利(東京学芸大学)
③ 聴覚障害者の生活自立と生活ニーズ-WHOの国際生活機能分類(ICF)に即して
吉田仁美(昭和女子大学大学院・院生)
④ 高齢者層における生活時間のコーホート分析―NHK『国民生活時間調査』を手掛かりに
佐藤裕紀子 (東京福祉大学)
17:40~17:45 閉会の辞

【テーマ】

格差社会の生活経営   -崩れる勤労者世帯の「標準モデル」-

2007年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

景気回復による企業業績の好転にもかかわらず、その恩恵は少数の人々にとどまり、社会が多くの低所得層と一部の富裕層に分かれる「格差社会」の到来は、すでに自明のものとして捉えられつつある。
2005年、2006年夏期セミナーでは「社会的排除」をキーワードに、諸階層や地域の生活困難と経済的排除について議論を深め、そのなかで「社会的排除」の実相は今日的な貧困に他ならないことを明らかにしてきた。
ワーキング・プアに象徴される勤労者層の貧困の広がりは、雇用の非正規化や正規・非正規を問わない賃金水準の下落と相まって、従来の正規就業によってすら生活保護水準さえも保障されない社会構造を生み出している。すなわち、世帯主の就業と企業福祉に依存して家計を支える高度成長期型の勤労者世帯の「標準モデル」は、今や、大きく変容しつつある。
この結果は、夫に加え妻のみならず高校生・大学生の娘・息子までが就業する多就業の常態化、低い時給をカバーする長時間労働の蔓延、シングルマザーに代表されるダブル・ジョバー、トリプル・ジョバーの増大など、生活の維持に迫られて、従来の労働と生活の様式が転換を余儀なくされている。
2007年夏期セミナーでは、「格差社会」における勤労者世帯の生活実態に着目し、そこに現れた貧困化の実相を、家計・所得・消費、生活時間・就業時間、家族関係・地縁関係の崩壊など多面的な視角から明らかにする。これらの分析のうえに、生活経営学の視点から、生活経営資源の過度の偏在を是正する格差縮小策と、勤労者世帯における低所得・貧困層の生活を保障する包括的な政策体系をいかに構築すべきかを提案したい。


2006年夏期セミナー

【日時】

2006年8月22日(火)

【場所】

東京家政学院大学 三番町キャンパス(東京都千代田区三番町22番地)

【スケジュール】

9:30~10:20 総会
10:20~10:30 開会 趣旨説明
10:30~12:00 基調講演 宮本太郎氏(北海道大学公共政策大学院教授)
「EU諸国における社会的包摂政策の展開と日本への示唆」(仮)
12:00~13:00 若手の会
13:00~13:30
①大都市東京にみるワーキング・プア-その労働と生活-
森ます美(昭和女子大学)
13:30~14:00
②沖縄県における多重債務問題と社会的排除
花城梨枝子(琉球大学)
14:00~14:30
③阪神・淡路大震災による生活変化―各種統計調査結果から
永藤清子(甲子園短期大学)
14:30~15:00
④公共サービス・大学機関による地域家族サポートの日米比較-日本における展望-
山下いづみ(ファミリー・ライフ・エジュケーター)
15:10~16:40 総合討論
16:45~17:45 自由論題報告

【テーマ】

現代日本の地域にみる「社会的排除」―生活経営からの「社会的包摂」政策へのアプローチ―

2006年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

2006年は「貧困撲滅のための国連の10年」の最終年である。1990年代以降のグローバル化の進展と不況の長期化、さらに政府による新自由主義的な「構造改革」路線が強行されるなかで、日本でも「社会的排除」の現象が確認されている。2005年夏期セミナーでは、近年、貧困の包括的な概念として注目される「社会的排除」を取り上げ、日本における社会的排除の概念およびその現象の一端に迫ることができた。
社会・経済のグローバリゼーションがもたらした「二極化社会」を背景とする「社会的排除」の現象は、長期失業、仕事の不安定、低所得などによる経済的貧困にとどまらず、劣悪な住居、心身の疾病、ホームレス、家族やコミュニティの解体、環境的退廃、低い教育水準・低技術、政治的権利の欠落、社会的文化的諸活動への基本的権利の剥奪など、諸問題の複合としてとらえられている。
これらの「社会的排除」の現象は日本の各地域にも多様な形で生じている。
そこで、今回のセミナーでは、現代日本の地域に焦点を当て、雇用・労働、所得・家計、福祉・教育の諸問題に関して、生活経営の視点から「社会的排除」の実情を把握するとともに、その対概念である「社会的包摂」政策へのアプローチも試みる。


2005年夏期セミナー

【日時】

2005年8月23日(火)~24日(水)

【場所】

日本女子大学目白キャンパス

【スケジュール】

8月23日
9:30~10:10 部会長挨拶趣旨説明
10:15~11:55 基調講演1
「『社会的排除』とは何か」 岩田正美(日本女子大学)
12:00~13:00 若手の会
13:00~14:00 基調講演2
「ニート、『社会的排除』と若年無業」
長須正明 (東京聖栄大学)
14:10~14:40 報告①
高齢者問題八巻睦子(お茶の水女大学・院/綜合警備保障)
14:40~15:10 報告②
多重債務問題宮坂順子(昭和女子大学・院)
15:10~15:40 報告③
ひとり親世帯貴志倫子(くらしき作陽大学)
15:50~17:00 総合討論

 

8月24日
9:30~10:30 総会
10:30~12:00 自由論題報告

【テーマ】

「社会的排除」と生活経営の課題

2005年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

国連は,1996年の「貧困撲滅のための国際年」を引き継ぐ形で,「貧困撲滅のための国連の10年」(1997年から2006年)に取り組んでいる。「貧困の撲滅は人類に課せられた倫理的,社会的,経済的義務である」をテーマとしている。国連の掲げる主たる目標は絶対的貧困の撲滅ではあるが,人権の擁護等その理念はグローバルなものである。
 1993年に欧州委員会から公表された「ヨーロッパ社会政策グリーンペーパー:EUの選択」によれば,貧困問題は,社会的排除という構造的な問題として注目されている。「単に社会の上層と下層の不均等にあるのではなく,社会の中にいるべき場所のある者と社会からのけものにされてしまった者との間にある」問題としてとらえ,その過程を重視する。「単なる不平等ではなく,分断された社会という危険を示唆」していると,広い概念でとらえている。
 日本でも2000年の「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会報告書」(厚生省社会・援護局)のなかで,社会的排除という言葉を使っているが,心身の障害・不安や社会的孤立や孤独といった問題と重複・複合化してとらえている。
社会的排除は,社会生活を営むうえで不可欠な所得,労働,教育,住宅,医療,サービス等への機会や役割を奪い,貧富の差をますます拡大している。
そこで,2005年度夏期セミナーでは,日本の今日的な貧困の問題として社会的排除を取り上げることにする。まず,日本における社会的排除の概念を明らかにする。そのうえで社会的排除の実態を,ニート,ホームレスなどの現象面からとらえるとともに,生活経営における課題の検討を行いたい。
「貧困撲滅のための国連の10年」の最終年である2006年には,それを踏まえた解決策の検討を行う予定である。
国際的な動向を視野に入れて議論を深めたい。部会員の積極的な参加を期待する。


2004年夏期セミナー

【日時】

2004年8月08日(日)~10日(火)

【場所】

国立代々木オリンピック記念青少年総合センター
(National Olympics Memorial youth Center)

【スケジュール】

8月8日(日)
基調講演1 一番ヶ瀬康子(長寿社会文化協会会長・長崎純心大学教授)
基調講演2 ゲルトルート・ピヒラー(Gertraud Pichler:IFHE会長)
基調講演3 イ・キヨン(李基栄:ソウル大学教授)

 

8月9日(月)
スタディツアー(参加者は、いずれか1カ所を訪問)およびその報告(ワークショップ)
①日暮里コミュニティ
②世田谷区深沢住宅
③地域世代間交流の事例

 

8月10日(火)
国内外からの自由報告
セミナーのまとめ

【テーマ】

多様化社会の生活の組織化と生活支援-家族と社会を統合する新しい世代間関係
(Study Tour and Discussion on the Cooperative and Interdependent Family and Community -- In honor of the 10th Anniversary of IYF)

2004年夏期セミナー公開講演会テーマの趣旨

経済、雇用、福祉、結婚と家族など、生活を秩序づけてきた社会構造が大きく変化する中で、生活経営の新たな方向を探る必要が高まっている。従来、人々を規定してきた年齢、性別、地域、職業などによるライフスタイルの相違が消滅したわけではないが、近年の生活経営の目標と方法の著しい多様化は、社会にとっても個人にとっても、生活の向上と生活の質についての尺度と評価を困難にしている。
一般的にはエイジフリーやジェンダーの縛りからの解放が志向され、地域や職業が生活の在り方を規定する力が薄れつつあるなかで、地域社会で子ども、若者、高齢者はそれぞれ孤立し、生活の自己責任が強調され、生活者の不安と困惑は高まっている。
これらの問題を克服し、新しい生活の安定と生活者の生活力の増強のために、世代間交流を軸とする新たな生活支援の組織作りが求められている。我が国でも、孤立し、断絶した世代間を、意識的に交流させ、生活場面で支援し合える仕組みを作る取り組みが始まっている。欧米先進国では1980年代から地域福祉の仕組みづくりの中で、新しい個人と社会の生活システムの形成が試行されてきている。一方、アジアなどでの発展途上国では、従来からの地域共同体を土台にし、かつ時代に合わせてコミュニティーワークが広がっている。
新しい生活の組織化のなかでも、今回は特に世代間交流に焦点を当て、それぞれのレベルの世代間交流がもたらす生活支援体制の評価点と問題点を明らかにし、21世紀の新しい世代間交流のあり方、及び生活支援の仕組みづくりを追求するのが、本シンポジウムの課題である。
本シンポジウムでは、単に報告および討論に留まらず、世代間交流を行っている施設を3ケ所ほど見学することを取り入れ、理念や分析と実態を会わせたところから、新たな課題を追求する。


2002年夏期セミナー

【日時】

2002年8月27日(火)~28日(水)

【場所】

日本女子大学

【テーマ】

30代、40代の生活経営 -新しい共同をデザインする世代の可能性


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